Synvivo®とは、マイクロ流路セルを用いたアッセイプラットフォームです。これにより、実際の微小血管の形態を再現することが可能になります。
微小血管のスキャンデータを元に、スライドグラス上のPDMS樹脂マイクロチップにて、これらのレプリカを作製します。
Synvivo®では、このマイクロ流路のネットワークを用いることで、in vivoにおける細胞と薬剤の接着や、細胞-細胞あるいは細胞-薬剤の相互作用を、in vitroで再現することができます。
Synvivo®の形態的にリアルな環境では、生理的な流れが存在し、剪断力が働く条件下にて細胞を培養します。また、更に進んだ研究段階では、がんや組織の細胞を、このネットワーク内部・周辺にて共培養することもできます。
1.微細血管のスキャン
2.画像のデジタル化
3.CADモデル作製
4.微細加工
5.マイクロチップ完成
6.アッセイチップ完成
この共培養ネットワークを用いて、血管内壁と細胞間隔の境界面や、その両側における細胞と薬物の挙動を研究することが可能になりました。
脳-血管関門やその他の内皮と組織の境界などにおけるタイトジャンクションやギャップジャンクションの形成や輸送を模倣する場合も、チャンネルやティシューチャンバーのサイズ、バリアのデザインに関して、オプション選択を各種御用意しております。
リアルに再現されたマイクロ流路を利用し、ドラッグデリバリーの条件スクリーニングに用いる事が可能。
使用チップ例:SMN1
創薬におけるスクリーニングが可能であり、従来は難しかった形態および生理的な条件検討も可能。
使用チップ例:SMN2
薬剤浸透解析や細胞-薬剤の相互作用解析が可能。
使用チップ例:IMN2
製品型式 | 使用例 | チップ外観 | 流路図 | バリエーション | |
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リニア流路 IMN1-LC |
直線部における、細胞の接着・遊走の観察 直線部における、薬剤の動態観察 |
深さ:100µm 流路幅 (W1 / W2 / W3): 100µm / 100µm / 100µm 250µm / 250µm / 250µm 500µm / 500µm / 500µm 100µm / 250µm / 500µm |
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分岐流路 IMN1-BC |
分岐部における、細胞接着・遊走の観察 分岐部における、薬剤の動態観察 直線部と分岐部の観察を同時比較 |
深さ:50µm or 100µm 流路幅(WA):100 μm 流路幅(WB + WC):50 + 50 μm、20 + 80 μm、33 + 67 μm 角度(θB/θC):15 + 15°、30 + 30°、45 + 45°、60 + 60° 6 + 24°、10 + 20°、15 + 75°、18 + 72°、30 + 60° |
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共培養 チャンバー 流路 IMN2 |
細胞の接着・遊走の観察 細胞間相互作用の観察 薬物動態・拡散の観察 |
外側流路幅(OC):100µm or 200µm スリット高(T): 50µm or 100µm スリット間隙(S): 50µm or 100µm スリット幅(W): Variable 深さ:100µm |
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微小血管 流路 SMN1 |
微小血管における、細胞接着・遊走の観察 微小血管における、薬物動態の観察 ドラッグデリバリーや血管内フローにおける細胞形態の観察 |
深さ:100µm 流路:14種 |
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共培養 流路 SMN2 |
がん細胞の生理的・形態的観察 | 深さ:100µm 流路:15種 |
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CD | カスタムデザインチップ |